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摂食障害の基本知識 ~経験者の視点で語り合いました

どんな症状が起こる?どんな苦しみがある?

いづ : まっただ中のとき、体にどんな症状が起こりましたか?そして、そこにはどんな苦しみがあったのか教えてください。

saahko : 拒食数ヶ月間、一日500kcalのみしか摂らないと決めていた時期を経て、そこから吐かない過食になった。1食べたら100食べるぐらいの勢いだった。苦しさと罪悪感と後悔がありました。一旦スイッチが入ると食べてしまう事が苦しかったな。

雅代 : 私は拒食から始まって、とにかく野菜のみしか食べられなかった。30kgになって、あなた死ぬよというぐらいまでいったときに、親に無理やり病院に連れていかれた。でも、元気は元気なんだよね。ハイというか気力だけで生きているという感じで、症状というと“食べない&動く”ぐらいかな。あと、おしりが痛くて座れなかった。体が動けない。毛深くなった。検査で脳が萎縮していたというのがあったかな。3~4年の拒食を経て、その後は吐けない過食でした。どこまで食べるんだっていうぐらい食べまくって太って、その自分に苛立って、外に出られないし死にたいし…。

saahko : 私も体毛が濃くなったよ。妊娠中もそうだけど、自分の体を守るためにそんな現象が起こるのかな。

いずみ : やっぱり辛い感じがあるのは拒食より過食だよね。自殺が多いのは、拒食から過食にかわってからだよね。

いづ : いずみさんも拒食のときあったんよね?

いずみ : ダイエットから拒食のときは絶好調やった~。中2で45kgのときは、困ったというような症状はなかった。心地良さしかなかったんだよね。それが1年続いて、その後過食のみが3年ぐらい。その後一人暮らしで嘔吐が始まり、40kgまで下がったんだ。症状というと、リストカット、髪の毛抜けた、自殺願望、はきだこ、耳下腺が腫れた、目の充血。でも、それらのことは全然たいしたことじゃなくて、“太ること”のほうが辛かった。股づれは症状かしら?(笑)

いづ : 股づれより、股づれが気になるというのは症状かもね(笑)よく、客観的には「食べ続けて、嘔吐や下剤を乱用することもあります」とかって書いてあるけど、私は、そこよりもそれによってもたらされるあの苦しさを強調したい!!症状の第一位に“あの苦しさ”を入れたい。気持ちが絶望的、どん底、真っ暗になって、死んでしまったほうがいい存在なんじゃないかとか思い始めて…。食べ物にまつわるしんどさに加えて、自分が存在していることそのものに対しての罪悪感。死ぬべき存在なんじゃないかというようなあの苦しさや自分を追い詰める感じとか、そういうのを症状の第一位に挙げたいな!あれはうつ病を併発していたってことになるのかな?

いずみ : 摂食障害と鬱って多いよね。

saahko : 形になって現れたのが摂食障害だっただけであって、その奥に潜んでいるのは罪悪感とか鬱とか、ということになるのかな。

ちい : 私も、罪悪感、絶望感、自己嫌悪感、挫折感、鬱とかあった。過食に関して言えば、食べなかったらとてもソワソワして、いてもたってもいられなかった。私は過食してなかったら、何かをぶっ壊していたかもしれないし誰かを傷つけていたかもしれないとも思う。それぐらい、そのソワソワは気が狂いそうになるぐらいに苦しかった。自分でコントロールできないので、どんどん醜くなっていくんじゃないかという恐怖と、人に見放される恐怖が強くなった。

*いっちゃん : 一度食べ吐きが始まるとその日の予定は全部狂ってしまう。スイッチが入って葛藤に負けてしまった時はうつ状態です。自分の存在自体が嫌になります。周りからは怠けているように見えたり、答えのないような悩み事ばかりしているので理解されにくく、誰にも相談できず苦しかった。貧血、体重の15キロぐらいの増減、虫歯、皮膚荒れなどあった。

*かつら : 拒食のときは体重が減れば減るだけ嬉しく感じていて、病識もなかったため苦しさは感じられなかった。過食嘔吐の時期は、罪悪感と劣等感、孤独感、過食嘔吐の副作用に苦しさを感じた。生きにくさを感じた。何もかもが過食嘔吐に支配され、うまくいかずにすべてを放棄したくなった。拒食のときは、生理が止まった。過食期は嘔吐後の顔の浮腫み、爪の変形、虫歯、食道の焦熱感、吐きだこ、血中ヘモグロビンの低下、過喚起症候群の併発があった。

*ルマ : 食べても食べても満足できず隠れて食べまくってしまう。嘔吐しないタイプだったので、異常に太り、服は着られなくなるし、人には会いたくないし、お金もなくなるしで、いいことがなかった。罪悪感で死ぬことばかり考えていた。

*レイカ : 拒食、過食嘔吐、過食を経験。強い痩せ願望や食べ物へのこだわり。拒食のときは、体重が20kgを切ってしまい歩けなくなり死にかけた。栄養状態が悪かったので、体がむくんでパンパンに腫れた。過食嘔吐では、肌がボロボロ、髪も抜け、手に吐きだこ。のどから血が出ても一日中食べはきが止まらなかったときも。精神的な不安定からうつになった。苦しさは、症状によって分かれるけれど、どれにも共通して、心が苦しく生きていることが苦しく、死にたいと毎日思って生活していた。笑わなくなり、食べ物以外の興味が無くなり、孤独感や寂しさに押しつぶされるような日々。