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摂食障害の基本知識 ~経験者の視点で語り合いました

治したいと思った?そのときどうした?

いづ : これは良かったという治療法はありますか?雅代ちゃんみたいに自分自身でおこなっていたことも含めて教えてください。

いずみ : 私は、医者は全然信頼できてなくて、さんざん自分でいろいろやってきて、でも自分では何もできなかった。某病院に約一年入院したら、何が良かったかというと、日常の人付き合いが遮断されていた。三食自分で作らなくても出てくるという環境の中で、自分の人生の棚卸しをする時間があったんだよね。一人暮らしだと仕事もしながら生活に追われているとそんな時間ないし。そういう意味で利用させてもらえたなと。その後、自助グループのパインの会がすごくよかった。自分にはかけてあげられなくても人には優しい言葉が言える。「いいよ」とか人に言い続けることで、自分の深いところに届いていく言葉があって、いつしか自分自身にも言えるようになったんだよね。自分の成長によかったな。

saahko : 自分の内面を見る作業オンリーでやってきました。病院には行かなかったし、自助グループもなかったし。本との出逢いも良かった。人との出逢いもそうだけど、自分の中にはなくて自分では思いつかないような考え方が書いてあったりして、そこから新しい言葉や感覚を取り入れることができたかな。書き留めておいて、そのときどきでいろいろ試してみたり。やっていくうちに、過去を精算することができてきたというか、処理しないと前に進めなかったから。未来をはじめて思い描けたのも過去を精算できてからだったと思う。

ちい : 私も、苦しいというのが根本にあって、これは一体何か、何とかしたいから見つめずには絶対進めなかった。これは何?というのから始まって、本やセミナーに参加したり。ノートに気持ちを書きまくっていたのもよかったな。自分の気持ちを知ることもできたし、書ききった後には自然に自己肯定する自分も出てきたからこれはよかった。そして、本やセミナー全部に共通していたのがやはり自己肯定感を大事にするというところ。今思うと、無意識にそういうものを選んでいたけど、やっぱり私にとってそこが一番必要だったんだと思う。

いずみ : 無意識に選んでたちいちゃんもすごいよね!

ちい : みんなもそうじゃなかった?

いづ : 私もそうだった。「根本的に、自分のことが嫌いやから過食なんや」と思っていて、その点はちいちゃんと一緒でした。いずみさんはどうだった?

いずみ : それはすごく後半かな…。回復の近道として“自分を好きになること”があると気づいたけど、それは後半だった。これはキーワードだよね。私は自分のこと嫌いやったし、自分のこと好きになることが回復には重要だと今でも思うよ。雅代ちゃんはどう?今自分のこと好き?

雅代 : 今は大好き。意識はしていなかったけど、辛いときは嫌いだったかな…。

saahko : わたしも、摂食を治す過程を経て、「自分を好きだ」と思えるようになったな。2003年からの流れで、自分が本当に好きだった「歌うこと」を実際に行動に移すことが出来るようになって、さらに「自分のことを好きだ」と思えるようになった。でも…、実は昨年1年間大きく凹み、気持ちの問題から再び「歌えない自分」になってしまって、自分のことを「好き」と言い切れなくなってしまったんだ。やせてる私だからOK、太ってる私だからNO…というのではなく、やせてる・太ってる関係なしに、私は私が好き、というところにつながると思うのだけど、歌を歌っている自分はOK、歌えない自分はNO…というのではなく、凹んでいる今の自分も含め、自分自身を全肯定したいと、今は思っています。そして、出不精の私が今日ここに来れたことは自分にとってとても大きい事。自らの意志で選び、行動に移して来たってことが、今の私の自信につながったよ。

いずみ : 私は、あの過去を思うとすごく信じられないけど、好き!

いづ : 私も、今は大~好き(心を込めて)!摂食障害になった要因の大きな一つに“気質”があると思うんだけど、症状はなくなったけどその気質はまだ持ち続けていて、その部分で日々模索、葛藤は変わってないんだけどね。

ちい : 私は今でも大嫌いというのがぬぐいきれない部分がある、あるんだよね~。摂食障害は一応は回復したけど、その部分は今も生きづらさとなってあるな。

*いっちゃん : 私の場合は兄弟に話を聞いてもらうことで、共感してもらうことができたと思います。あとは、こうなるのではないかという、未来への不安を持たないようになるべく努力しています。現在も過食嘔吐してしまっているのではっきりとは言い切れませんが。あとは買ったお惣菜より、自分で作ったり、誰かが作ったものを1人で食べないことが過食嘔吐しないで済みました。

*かつら : AC(アダルト・チルドレン)が基本にあったんでしょうね。自分の感情・意見を大事にしなかったから、本当はどうしたいのか・どう感じているのかが、わからなかった。それらを感じて、言葉にする訓練をして、誰かに表現する訓練をした。恋愛も、良い治療法だったのかもしれません。

*ルマ : 自助グループ。あとは「結果的に」ですが、私は働き始めたことがよかったと思います。罪悪感が大きかった「お金」の面が解消されたので。

*補足saahko : 私は、自分の抱えている現在の問題、過去から派生している問題、未来に対してどうありたいか??などなど、自分の心を大学ノートに書き出し、表に出していくことで治ってきました。その際に私が大切にしていたのは、☆3つのkey word☆①素直になる(自分の気持ちに素直になる)②自信を持つ(自分の素直な気持ちを信じる)③今を生きる(自分を信じる気持ちをもって、行動に起こす)。これを『自分らしく生きる』の基本的理念として持ち続けました。この3つのkey wordは、摂食を治すためだけでなく、『自分らしく生きる』という、自分の生き方そのものにまで通じていました。今も大切に、実践しています☆