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摂食障害の基本知識 ~経験者の視点で語り合いました
いづ : では最後に、自分にとっての回復とは何か、教えていただけますか。
いずみ : 今までは、何かあると食べるとか体型とつながってた。回復しても嬉しいことも悲しいこともあって…摂食じゃない人もそうじゃない?思考パターンは症状のあるときと一緒なんだけど、食べることとは直接的につながらない。つまづくところがそこじゃなくなったというか。まっすぐにそこにつながらないのが回復なんじゃないかな…。
saahko : 自分の思いで自分の人生を自分の足で歩いていけるようになってきたという点かな。今までは、与えられた現実の中でしか一生懸命頑張るしかなくてその範囲内で自分を出すしかなかったけど、今は、自分の思いから行動に起こして自分で選んでいけるな~と。いろんな情報であふれているけれど、自分の必要なものを自分で選び取ることができる。今までの摂食の経験は、自分の気持ちを行動にうつすっていう考え方や生き方の予行演習だったとも思えるな。
ちい : 私は、摂食障害って食べ物にまつわることだけじゃなくて、自己肯定感とか心の何かも必ずあると思ってる。二つとも回復してはじめて、摂食障害の回復かなとも思うんだよね。だから私の場合、食べ物に関しての症状は回復したけど、まだ根本のところは回復していないと思う。
いづ : 私にとっての回復…苦しくなくなることかな。心が楽になることやと思う。気づいたら自然に症状がなくなっていた。気づいたら、今まで心にあった“こうしなきゃ”というのがなくなって自由になっていた。それで、私回復したんやと思えた。自分の中にあったいろいろな囚われがなくなるということかな。
雅代 : 自然な満腹感とかは症状の回復だと思うんだけど、“普通で当たり前のことができるようになること”だと思う。当たり前はみんなそれぞれ違うかもしれないけど、私の場合は、空を見てきれいだなと思えること、ご飯を三食食べられること、テレビを観る余裕があること。普通の生活ができることが一番の回復やと思う。
3時間という時間は、こうしてあっという間に過ぎていきました。『摂食障害の基本知識』ページをつくるために企画した座談会でしたが、このように体験を語り合うということ自体が、わたしをはじめとして参加してくださった方にとっての宝物になったのではないかと感じます。回復したと感じている方にとっても、まだ回復していないと感じている方にとっても、自身の体験や思いを語り合うということは、すごく意義深いことのように思えます。そういった意味でも、このような座談会、これからもまた開催したいなあと思いました。
次は是非、あなたの体験を聞かせてください。
そしてみんなで、経験者視点の『摂食障害の基本知識』を積み上げていきましょう。
(いづ)
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