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摂食障害の基本知識 ~経験者の視点で語り合いました
Bちゃん : 私も思ったのは、嫌いな人が多かった。「あの人は絶対悪い人じゃないんだけど…」っていうのは思うの。だけど、傷つく一言を言われたときに怒りが人の何倍もあるし、本当に冗談の言い方一つとかが嫌いで、ほとんど同僚も会社の人もほとんど嫌いだった。
どこに行っても場所を変えても嫌いな人だらけで、「自分は悪くない」って思いつつも、どこに行っても自分だけが浮くっていう感覚があるから、「やっぱり私はダメなのかな」ってうすうす感づきながら、過食嘔吐して気を紛らわしていたみたいなところがあった。
母親もまた怒りに満ちていた人で、世間に嫌いな人が多いから、やっぱりそれを刷り込まれたっていうのも大きい。
治った今思うのは、自分にもだらしないところはあるし、多分、当時は自分のことが嫌いだから人のことも嫌いだったんでしょうね。
人がいるコミュニティは幸せそうな気がするんだけど、中に入ると自分だけ受け入れてもらえないし、見なきゃいいことを聞いたり見たりして、その一言で大嫌いになって、ずっと恨んでいた。恨みも多かった。人に言われたことを、執念深く「絶対忘れない」とか(笑)。冗談としてなんだけど笑われたこととかで勝手に怒っちゃって。
いづ : 世の中全部を敵に思っていたというか、そういうところ私にもあったな。
Bちゃん : こんなに頑張ってるのにという気持ちと、ダメだダメだって思う気持ちとありましたね。
いづ : ちいちゃんは?嫌いな人がいっぱいいたりした?人間関係とか。
ちいちゃん : もしかしたらそうやったんかな…。そんな自覚はなくて、むしろ嫌いっていう感覚がダメなことだと思っていたから、誰かのことを嫌いって自覚してしまったら、とことん、這い上がれなくなるくらい自分を追い詰めそうな気がしたからか、嫌いっていう感覚を感じないようにしていたんだと思う。無意識にだけど、意識的に感じないようにしていたと思う。
嫌いって感じることって苦しくない?その苦しさを感じたくないがために、自分の気持ちを見て見ぬ振りをしていたと思う。
Bちゃん : 嫌っちゃだめっていうのは思っていた。
みんなと仲良くやれて、いつも笑顔でっていう人がいいなとは思ってたんだけど。
いづ : それはそれで演じてるってだけなんだよね。
Bちゃん : そうそう。嫌いな人にも嫌いってうまく伝えられなくて、表面上は仲良くしたりとかっていうのはすごかった。
多分誰からも好かれたかったんだと思う。一番に。
その人から最も好かれたいのに、別の人と仲良くしていると、些細なことですごい腹を立てて。
いづ : 嫌いな人ばっかりやったし、本当にどこに行っても浮いていたし、なにか自分が変というか…浮いてるんよね。
嫌いと感じる人のことを、「嫌いや」って堂々と思えたらよかったんかもしれんけど、私もちいちゃんと似ていて、その人たちを嫌いって思う事自体、自分がダメって。
みんなはコミュニケーションが上手で優れているけど、自分はそこに入っていけないし、うまくやっていけないダメな人間だという劣等感、それはものすごくあった。
マリ : 施設にいたとき、みんなシンデレラみたいな心を持っているんじゃないかなと思うくらいキラキラして純粋に見えて。だけど自分だけポツンと。心が汚れた人みたいな気持ちでした。
この人たちと違うかもみたいな。自分はおかしいなと思って、何なのかな。これって。
Bちゃん : さみしいよね。私も自助グループで入れなくてさみしくて。
でも異質なんだよね。向こうがもし受け入れてくれても自分はちょっと違うみたいな。
マリ : 受け入れてくれても、もしかしたら居られなかったかもしれないし…。演じるというか、結局その人のことを好きじゃなくても、価値観がまったく違う人でも、とりあえず顔を見たら合わせなきゃいられなくて、本当の自分もよくわからないくらいになったり、本当の自分を出すことができなかったかもしれないなって思います。
いづ : 心が汚れた人ってどういう感じ?シンデレラのお話でシンデレラに意地悪をするお母さんみたいな感じ?
マリ : 心が綺麗じゃないなっていう。一人ぼっちの感じ。みんな綺麗な心を持っている人たちの中で、私だけおかしいなって思って。わたしは自分のことばっかり考えてる人間なのかな。人のために役に立つこととかじゃなくて、自分のことばっかり考えてる人間なのかなって。
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