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摂食障害の基本知識 ~経験者の視点で語り合いました

Chapter7 自分との和解の過程は人それぞれ、そしてきっと時間がかかること

レイカ : わたしの場合、いいんや!って開き直ると連続過食。いいんやってなっても過食に向かう一方で、どんどん体重もいって、それでストップかけて吐きだした。わたしの場合、お手上げになって吐きだしたのに、過食が止まらない状態になって。じゃあ、なんで?ってなってて。わたしが何を求めてるのか自分が分からなくて、自分でいることが一番しんどい。嫌いな人とはいなければいいから苛々しないけど、自分とは24時間一緒だから、なにか物事が起こった時は自分の中で処理しなくちゃいけないのに、こんな自分やから自分に苛々する。

いづ : こんな自分も全部自分で、もうすべていいって思えるのは、もしかしたら時間がかかることなのかもしれん。けど、でもね、思い続けとったらその日って来るよね、絶対。

かつら : 来る。それまでずーっと自分が悪いとか、お尻叩いてでも気持ちを持ち上げてもっとがんばらなあかんて思ってたけど、こういう自分もありなんやという日が来る。

saahko : 自分との対立が摂食を引き起こしたのかな、って。自分の中での自分との対立。「わたしは食べたい」と思ってるのに「食べたらダメ」、ていうのが典型的な摂食やんね。

レイカ : でも、その一口から始まる過食が怖くて。スイッチが入る食べ物があって、それはやめとこうって。好きやけど、それは食べるのやめよう。止まらなくなって厭な思いいっぱいしてるしというのがあるから、それも自分というところまで行くのはかなりしんどい。今日は許せたけど、次の日になったら許せへんて戻ってて。そこを何回も行ったりきたりしていて。くったくたになる。

いづ : 食べ物のところじゃないような気がする。自分を受け入れるというのは、食べ吐きとか過食とかじゃなくて…、だって、そこは不可抗力なんやもん、どうしようもできんのやもん。

saahko : 表に目に見える問題として出てきたけども、そこに抱えてる問題はもっと内面に深くあるのね。たぶん、それに気づいていってあげることが回復に繋がるんだと思う。、難しいけどね。時間もかかるし。

レイカ : あれかな、これかなって考えても考えても分からへん。アホとちゃうかな!

saahko : アホじゃない!

かつら : わたしもそうやって自分探しずーっとしてて。結局はわたしの中では治ってきた感じがするんだけど、いつまで経ってもズルズル過食をしていて、「なにしてんやろ?」って思ってた時期もあって。でもその時期って今から考えると、精神的にはある程度安定はしていた時期ではあるけど、習慣という理由で、過食嘔吐してしまうという面があった。ここの家でこの場所で食べると、絶対また過食嘔吐に走ってしまうとか。そういう時期って、なにかきっかけがないと習慣て切れなくって。ある程度心の問題とかなくなってからすることやねんけど、習慣を治すためには環境をちょっと変えてあげる。生活の流れもコロッと変えてあげたら、意外とスッとなくなってしまう。それが私の中では出産やったんですよ。環境がゴロっと変わって、ずっと抱っこしてなきゃダメな子供だったから、4か月間食べ吐きできない状況。「うわ~、いま食べたい~。」と思っても、もし今この子を置いて何時間か食べ吐きしてる間に、母乳とかもほしいだろうしウンチもするし、もしかしたら死ぬんちゃうかと思って、殺すことはできへんから、とりあえず抱っこのほうをしよう。自分の中で食べ吐きしたいという思いに1回勝ちました。すると、「あ、出来たわ。私いつの間にか食べ吐きしようと思ってないわ。」それで2回目の波が来た時にも、「さっき我慢できたんだからまた出来るはずや。この子死んだらあかんやん。」と思って、またそれを乗り越えた。そうやって今日は1日頑張れた、3日目、1週間たってるという感じで、そこでパシッとなったので。

いづ : なんかね、本当に人それぞれやし、答えを言ってあげることもできないんだけど、こんな風に話し合える機会をまた設けたいね。

saahko : みんな自分の流れだから、たぶんレイカちゃんにはレイカちゃんのペースでパッとなる時があるだろうし、みんなそれは1人ひとりにあるはずだから、何をしたからこうなって、あの人が言ったとおりにやったけど私には無理だったというのは、それも当然のこと。自分に合うやり方を見つけていくことだと思う。正解はないしね。

かつら : 正解はないですね。でも目標はひとつだから。やっぱり自分らしさというものに向かっていきたいから、たぶんやり方は色々あるけども、自分がやりたいように自分がやりやすいように、そこに到達できたらそれはOKとして。

saahko : 治ることにがんばらなくていいの。がんばろうとすると益々囚われていくから、がんばるんやったら楽しいことを。

かつら : 完璧主義やから、がんばったらめっちゃ完璧を求めてしまうんよ。

レイカ : 過食を抑えようとするよね、日常から。

saahko : 早道は、「今日は食べるの我慢しよう」とか思うんじゃなくて、「今日はそれ以外で何楽しいことしようかな」って、そっちの方に向けていくことかな。過食の世界がこっちにあるとしたら、それ以外のところに意識を向ける方が早く治るとは思う。それをわたしももうちょっと早く知ってれば、もうちょっとこんなに大変ではなかったんじゃないかなとは思う。ポイントと言えばそこかな。

かつら : わたしも、楽しいことって言ったら生まれたての子供を抱っこするのがその時は楽しかったから、たぶんそっちの方にいったんやと思う。

saahko : 新しい流れやしね。意志もそっちに向かう時だから。

かつら : わたし、母になったんだ!生んだんだ!ていう意識。いいタイミングやったんやと思う。

いづ : たぶん自分と和解をしやすくなる大きな方法の一つに、自分で自分のことを肯定できることや、人から肯定の言葉をもらうことが、すごく役に立つと思うんですけど、ちょっとそのワーク、言葉のプレゼントを、みんなでやってみませんか。自分にかけてあげたい言葉を、この場のみんなからかけてもらったらどんな気持ちになるのか、やってみて、感想など話し合って、それで今日は終わりにしましょう。ひとまず、みなさん、今日はいろんなことを話してくださって、新しい気づきをいただいたりたくさん共感したり…いい時間が持てました。本当にありがとうございました。